Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】





何の音だろうなんて、考えている余裕はなかった。

けれど……

いつま経っても、構えていた痛みがやってこない。


「……………………」


……どうして?

閉じていた目を、恐る恐る開けてみれば


「……なに?」


「何の音だよ」


男達は自然と扉に視線を向けていて、暁さんに至っては手を振り上げたまま完全に動きを止めていた。

私はといえば、顎を固定されたまま身動きが取れなくて。

目の前の彼女を見ることしかできない。


「おい、ちょっと様子見て来い」


背中に乗っている男が仲間に声をかければ、「はい」と返事をして数人の動く気配がする。

次いで扉の開く重い音が聞こえてきたと思ったら


「……っ!?」


扉の方を見ていた暁さんが、目を見開いて固まった。