「……え?」
魁さんと私の結婚が……政略結婚?
「ほら、やっぱり」
そんなこと、考えてもみなかった。
「あんた、本当に何も知らないのね」
無言で見上げたままの私に、彼女の言葉は更に続く。
「あの結城さんが、本気であんたを好きになるとでも思ってたの? もし思ってたんだとしたら、ホントおめでたい頭なのね」
目を細めてクスクスと笑う暁さんは
「イギリスの貴族だかなんだか知らないけど、あんたの兄貴が結城財閥との繋がりが欲しくて強引に進めた話なんだから」
私の顎を持ち上げて
「あんたが、子供の産めない体だって結城さんが知ったら……間違いなく、婚約解消よねぇ?」
勝ち誇ったように、間近で視線を合わせる。


