───違う、よね……?
暁さんの言っていることの方が、嘘なんだよね?
だって、そんな大事なことをマーク兄さん達が内緒にしているはずないもん。
脳裏に浮かんでくるのは、いつも優しく私を見守ってくれている二人の兄の笑顔で。
違う。そんなことない。と、何度も頭の中で否定する。
「マジで言ってんの……?」
返事をせず固まったまま反応しない私を見て、肯定と捉えた暁さん。
「あははっ! 本人が知らされてないとか、超ウケるんだけど!」
「違う!」って、大声で否定したい。
否定したかったけれど……
「じゃあ……」
続いた彼女の話に
「結城さんとあんたの結婚が、政略結婚だってことも知らされてないんじゃないの?」
完全に言葉を失った。


