吐き出したいけれど、口を開けてしまえば彼女の指も離すことになってしまう。
その後は、吐き出した薬を力尽くで飲まされるのは容易に想像できるから。
それならば、意識がなくなるその時まで抵抗してやる!
そう決意して、更に奥歯に力を込めようとすれば
「どんなに抵抗したって、無駄なんだよっ!」
私の顔を殴り続けていた暁さんが、その手を止めて叫ぶ。
「そもそも子供の産めないあんたに、結城さんの婚約者になる資格なんてないんだから!」
───え……?
一瞬、何を言われたのかわからなくて。
真正面から睨みつけてくる彼女を呆然と見つめた。
……今、暁さんは何て言ってた?
「子供が産めない」って、言ったように聞こえたけれど……
それは、私がってこと?


