Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】





吐き出したいけれど、口を開けてしまえば彼女の指も離すことになってしまう。

その後は、吐き出した薬を力尽くで飲まされるのは容易に想像できるから。


それならば、意識がなくなるその時まで抵抗してやる!

そう決意して、更に奥歯に力を込めようとすれば


「どんなに抵抗したって、無駄なんだよっ!」


私の顔を殴り続けていた暁さんが、その手を止めて叫ぶ。


「そもそも子供の産めないあんたに、結城さんの婚約者になる資格なんてないんだから!」


───え……?


一瞬、何を言われたのかわからなくて。

真正面から睨みつけてくる彼女を呆然と見つめた。


……今、暁さんは何て言ってた?

「子供が産めない」って、言ったように聞こえたけれど……

それは、私がってこと?