「もしかして、具合が悪いとか?」
マリアちゃんの様子を見てくるって言って、ぞろぞろとついて行ったぐらいだから、具合が悪かったのかもしれないと思ったのに
「……いや」
アル君の返事から、どうやらそれは違うらしい。
「………………?」
皆の曖昧な態度に、首を傾げる俺だったけど
「確かに、そろそろ起こしてきた方がいいな。魁、頼めるか?」
「はい」
マークさんの発した言葉に、思いっきり振り向いた。
……あの人、今なんて言った?
魁君に頼むって言ったよね!?
「え……魁君で、いいの?」
まさか、マークさんがマリアちゃんを起こす役を魁君に任せるとは思わなくて。
思わず、隣にいたアル君に問い掛けてしまう。
「……………………」
「アル君?」
「兄さんがいいって言ってるんだから、いいんじゃないか?」
いつもなら、真っ先に反対するはずのアル君までもが何も言わないなんて、なんだかおかしい……
そう思いながらも、部屋を出て行く魁君の後姿を呆然と見送っていた。


