Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】



「もしかして、具合が悪いとか?」


マリアちゃんの様子を見てくるって言って、ぞろぞろとついて行ったぐらいだから、具合が悪かったのかもしれないと思ったのに


「……いや」


アル君の返事から、どうやらそれは違うらしい。


「………………?」


皆の曖昧な態度に、首を傾げる俺だったけど


「確かに、そろそろ起こしてきた方がいいな。魁、頼めるか?」


「はい」


マークさんの発した言葉に、思いっきり振り向いた。


……あの人、今なんて言った?

魁君に頼むって言ったよね!?


「え……魁君で、いいの?」


まさか、マークさんがマリアちゃんを起こす役を魁君に任せるとは思わなくて。

思わず、隣にいたアル君に問い掛けてしまう。


「……………………」


「アル君?」


「兄さんがいいって言ってるんだから、いいんじゃないか?」


いつもなら、真っ先に反対するはずのアル君までもが何も言わないなんて、なんだかおかしい……

そう思いながらも、部屋を出て行く魁君の後姿を呆然と見送っていた。