そしてそれは、現実味を帯びてきた。
鼻ピアス男が戻ってくると、その手には縄ではなく数本の結束バンドとピンク色の錠剤が入った小袋が見えて。
男の後ろからは、来ないでほしかった数人の仲間がついてきていた。
───なんで、数が増えてるの!?
「なんだ、お前達も来たのかよ」
「結城の女相手に、手こずってるんだろ?」
「楽しいことするっつーから、仲間に入れてもらおうと思ってよぉ」
「そうそう。隣の部屋にいるのに、仲間はずれはねぇだろ?」
大男の言葉に、にたりと下衆な笑みを浮かべて歩いてくる男達は、手錠や縄、犬がつけるような首輪まで手にしていた。
「そういうことだから、皆で楽しもうぜ。ガイジンのおねーちゃん」
「……いっっ、………」
その言葉を合図に痛めた腕を強引に掴まれて、食い縛っていた口から思わず声が漏れる。
緩まることのない力に、逃げ出せるチャンスなんてなかった。


