Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】





そう強く決意して、なんとか逃げる方法を考えようとすれば


「おい、カブ! 他の奴らは呼ばなくていいから、隣の部屋からこの女の両手足を縛る紐と“ M ”を持って来いっ!」


私達の遣り取りを呆然と見ていた鼻ピアス男に命令する大男。


「あ、あぁ……今、持って来る」


その声にハッとして、再び動き出した男の後姿を身動きできないまま見送ることしかできない。

紐と……M?

腕の痛みを堪えながら頭を過ぎるのは、『M』と呼ばれたモノの正体。

さっきの男達の話の内容から、きっと薬物のことに違いない。

この状況で手足まで縛られちゃったら、逃げ出すことは不可能になる。

そう考えると、鼻ピアス男が戻ってくるまでに逃げなきゃいけなくなるのだけど……


「……………………」


残っている4人の男達は、私の動きを警戒していて隙がない。