「……お、おう!」 その声にハッとして、弾かれたように走り出した鼻ピアス男。 「行かせないって言ったでしょ!!」 男の後を追いかけようとすれば 「死ねや、このアマっ!!」 私目掛けて、すごい勢いで金属バットが飛んできた。 「……っ…!」 咄嗟に仰け反って、それをかわす。 間一髪で避けたバットは、壁際に置かれていたクリスタルの置物を直撃して、砕け散るそれと一緒に床に落ちた。 「……………………」 ───あ、危なっ!! あんなモノが頭にでも当たったら、本当に死んじゃうよ!