文句タラタラで、相手の動きに注意しながら少し荒くなった呼吸を整えていれば
「おい、誰か月と他の奴ら、呼んで来いよっ!」
男の一人が、そんなことを言い出した。
……え、ちょっと待って。
せっかく五人倒したのに、これからまだ仲間を連れて来るの?
他の仲間が何人いるかわからないこの状況で、それだけは勘弁してほしい。
だって、これ以上敵が増えたら逃げるのはおろか、この部屋から出るのも難しくなってしまう。
なのに……
「あ、あぁ。俺行って来る」
鼻ピアスをしている男が返事をして、ドアに向かって行こうとする。
「ちょっと、待ったぁっ!!」
その動きに慌てて声を掛ければ、びっくりしたのかピタリと足を止めた男が、こっちに振り向いた。


