Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】




「おいおい、俊哉~、なにふざけてんだよ」


「お前、女にやられちゃってんの?」


「ぎゃはは、だっせぇなぁ」


痛みでのたうち回る男を、ふざけていると勘違いしているらしい仲間達はゲラゲラと笑う。


───相手が油断している今がチャンス!


俊哉と呼ばれた男に意識が向いている間に、隣にいた男の向こう脛をつま先で突いて


「……いっ、痛ぇーっ!」


前屈みになったところで、顎を蹴り上げる。


「がっ…!」


「え、ちょ、なんっ……」


その勢いのまま後ろに飛んだ男は、仲間の男二人を巻き込んで倒れ込んだ。