Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】





けれど、そんなにうまくいくわけもなく……

5歩ほど進んだところで、後ろを向いていた一人の男がこっちに振り返った。


「……………………」

「……………………」


目が合って固まる私と、顔を顰める男。


───見つかっちゃった……


「……あ? なんで、女がこんなところまで来てるんだよ」


その言葉で、気づいていなかった男達も一斉にこっちに振り返ると


「ん~? もしかして、俺達から逃げようとか考えてたんじゃねぇの?」


「それとも、早く俺達に相手してほしかったとか?」


軽口を叩き合いながらも出口を遮るように移動しながら、にやにやと薄ら笑いを浮かべる。

早く相手をしてほしいなんて


───そんなわけ、あるかっ!