苦虫を噛み潰したような顔をするアル君に
「アル君も暇なんだから、こっちのボード作るの手伝ってよ」
「何で俺が……」
「マリアちゃんが目を覚ます前に作らなきゃ、意味無いでしょ? コレ」
ホワイトボードとマーカーペンの束を押し付ける。
「ここに“Welcome マリアちゃん”って書いてね」
「……………………」
普段ならば絶対にしないであろう事も、マリアちゃんの為ならば嫌とは言わないアル君。
その事を知っている俺は、無言のアル君を無視して花束に付けるリボンを作り始めた。
そして、二人で作り始めること20分。
なかなかイイ感じに仕上がったそれを見て、満足気に頷く俺とアル君は、マリアちゃんが目覚める前に、と急いで部屋に向かって設置してきたのだった。
───で。それからず~っと眠り姫の目覚めを待っているんだけど……
未だ、目を覚まさないマリアちゃん。


