Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】





「教えてほしい?」


その問い掛けに無言で頷けば


「じゃあ、教えてあげる」


いつの間にか手にしていたスマホで、どこかに電話を掛け始めた暁さんは


「いいわよ」


私の目を見たまま、誰かに何かの合図を送る。


そして、数秒後。


「呼ぶのが遅ぇんだよ」

「いい加減、待ちくたびれたぜぇ~」


勢いよく開いた入り口の扉からは、ガラの悪そうな男達がぞろぞろと部屋に入ってきた。