『それは、内緒』
「どこにいるのよっ!!」
男の返事に怒りだすと、周囲を気にせず金切り声をあげる女。
だが、その声も大音量の音に掻き消されて、気にする者は誰もいなかった。
『も~、ムキにならないでよ。そんなに心配しなくても、俺その店にいないから』
その反応すら愉快気に笑う男は
「じゃあ……」
『別に、俺がどこにいたっていいじゃん。それより、俺の警告ちゃんと聞いてた?』
同じ質問を繰り返す女に、苛立ちを露にしてくる。
「…………聞いてるわよ。別に、あの女を一人で放置してるわけじゃないし。今頃は男達とお楽しみ中だから、終わるまでヒマなの!」
『お楽しみ中ねぇ……』
「なによ」
『それって、男達にレイプさせてるってこと?』


