何も答えられずに呆然と突っ立っている私に
「ねぇ、どうしてあの日来なかったの?」
不思議そうに尋ねてくる暁さんは
「私、あなたに言ったわよね? 来なかったら、あなたの秘密をネットにばら撒くって」
にこりと笑って、あの時と同じ言葉を口にする。
「来なかったってことは、それでもいいって思ってるわけ?」
その口調は、まるで親しい友達と楽しく会話を交わすようなものなのに、可愛らしい笑顔で恐ろしい台詞を吐き出す彼女が尚怖い。
私の秘密……
彼女の言っているその秘密が何なのかは分からないけれど。
暁さん曰く、魁さんの婚約者じゃいられなくなるほどのものだという。
それでも、素直に正体をバラすことなんてできない私は
「……な、んの、ことですか?」
強張っているであろう顔のまま、白を切り通す。


