「こんなところで周防さんに絡んでないで、さっさと鍵を返しに行ったほうがいいんじゃない? 勝手に持ち出したなんて先生にバレたら……」
「う、うるさいわねっ!」
暁さんの指摘を遮って声を荒げると、悔しそうに彼女を睨んで足早に教室の出口へと歩き出す。
「え、ちょっと待ってよ!」
それを慌てて追いかけていくクラスメイト達。
教室を出る直前に、くるりと振り返ると
「周防さん。今日は邪魔が入ったから諦めるけど、次は絶対に御堂さんとの関係を聞かせてもらうから!」
最後にビシッと私を指差して、捨て台詞を吐いてから出て行った荒井さん。
直後、バタバタと走り去って行く数名の足音と「あの女、むかつくっ!!」という叫び声が長い廊下に木霊した。


