……うそっ! 暁さんっ!?
何で、彼女が此処に!?
「何って、見れば分かるでしょ? 皆で雑談してただけよ」
「雑談?」
「えぇ、そうよ」
新学期が始まってから全力で接触を避けていた人物の登場に青褪める私を他所に、暁さんたちの会話は進んでいく。
「それにしては、随分と大きな声で周防さんに詰め寄っていたじゃない。教室の外まで丸聞こえだったわよ」
荒井さんたちと話しているのに、視線を私に向けたまま、こちらの方へと歩いてくる暁さんの目をまともに見ることができない。
「なに、暁さん。立ち聞きなんてしてたの?」
「趣味悪いわね」
「立ち聞きだなんて、人聞きの悪いこと言わないでくれる? いま言ったでしょ。あなた達の声が大き過ぎて、聞きたくなくても聞こえてきちゃったのよ」
長谷川さんたちの言葉にも飄々と答えた暁さんは、私と荒井さんの目の前で足を止めた。


