「あの、すみません……。説明って、何のことでしょうか……」


いきなり文句を言われても、何も聞かされていない私には何のことだかちんぷんかんぷんで。

取り敢えず、何について説明しなければいけないのかだけでも教えてほしい。

そんな私の言葉にハッとした荒井さんは


「これよ、これっ!」


どうやら見せ忘れていたらしいスマホを、ずい、と目の前に突き出してきたのだけれど、メガネをかけている私には距離が近すぎてよく見えない。


「…………?」


焦点を合わせるために少し後ろに下がって、もう一度見直したその画面には……


「え? あ、ぉ……?」


葵さんと私が、仲良さげに並んで歩いている画像が映し出されていた。