「あ……」
液晶を見て、頬を引き攣らせるマリア。
その表情から、大体の察しがついた。
「電源が入っていなかったのか」
「すみません」
思った通り、スマホの電源を切っていたらしい。
まるで、この世の終わりのような顔をして謝るマリアを見下ろしていた結城は
「……ったく。ランスロットさんから、お前と連絡がつかないって電話がきた時は慌てたぞ」
「ごめんなさい」
もう一度謝罪の言葉を口にしたマリアの頭に手を乗せて、やさしくポンポンすると
「取り敢えず、何もなくて良かった。これからは、スマホの電源は切るなよ」
「はい」
ふぅ、と小さく息を吐いて、安心したように笑みを浮かべた。
「……………………」
……え? 笑っ……た?
あの鉄仮面が、笑った!?
「うそでしょ……」
思わず、声に出してしまったくらい動揺していた私。
「驚いたろ?」
そんな私の声が聞えたらしい蓮が、こっちを振り返ってにやりと口角を上げた。


