それはもう、気の毒なほどに顔面蒼白になっていくマリア。
「……………………」
……この子、本当にあの男の婚約者なのよね?
さっきは何も考えずに、親友の恋が実ったと喜んでいたけど……
なんだか、ちょっと心配になってきた。
「ねぇ……結城って、いちいち連絡入れないとダメなタイプなわけ?」
学校帰りに連絡しなかっただけで、ここまで婚約者を震え上がらせる男ってどうなのよ。
クールで女になんて絶対執着しないタイプだと思っていたのに、まさかの束縛系!?
なんて驚いていれば
「……え、魁さん? 魁さんは、全然そんなことないよ」
顔を強張らせたマリアの口からは、やっぱりというか納得の答えが返ってきた。
「魁さんよりも、───の方が……」なんて、ブツブツと呟いているマリアの顔色は益々血の気をなくしているように見える。
「……………………」
じゃあ、この騒ぎはなんなのさ?


