「えー、そうかなぁ……」
まだ納得してなさそうなマリアだったけど、そもそもあいつが私に優しくするなんてあり得ない。
まぁ、この子がどう思おうが、私と蓮の関係に変わりはないんだけど。
それに今は、そんな話をしている場合じゃない。
「今は私と蓮の事なんて、どうだっていいのよ。それよりも、あんたの方は大丈夫なの?」
話を切り替えて視線を移せば
「え?」
何の事かと首を傾げる暢気なマリアだったけど
「電話から聞こえてきた結城の声、ものすごく苛立ってたわよ」
「…………え」
私の言葉で、彼女の顔色は一気に血の気が失せていく。


