Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】



「うん。綾ちゃんと話している時の蓮さんって、なんだか空気が優しくなる気がするもん」


「……………………」


はぁっ!?

優しくなるって、どこがよ!

この子……今の私と蓮のやり取り、ちゃんと見てたわよね?

あれのいったいどこに、そんな要素があった?

優しさなんて、皆無だったと思うんだけど……。


「マリア、あんた目が腐ってるんじゃないの?」


「え?」


「私を睨みつけてきた時のあいつの顔、ちゃんと見てた? 優しくなるどころか、益々凶悪になってたじゃない」


少し離れた先で、結城と電話中の蓮に視線を向けながら問えば


「うーん、でも……やっぱり、綾ちゃんには優しいよ」


同じように蓮を見ながら答えるマリアは、笑みを浮かべていた。


「……………………」


やっぱり優しい?

そこまで言い切る自信は、どこからくるのだろうか。

もし、他の人と比べて優しいと言うのなら……


「それは私が幼馴染だから、そう見えるだけだと思うわよ」


それ位しか、思い当たらない。