「す、すみませんっ! 綾ちゃんの家に着いたら、すぐに連絡を入れるつもりだったんですけど……」
「忘れてやがったのか」
「……はい」
「…ったく。なんで俺が、てめぇのために動かなきゃならねぇんだ」
「すみません」
しゅんと俯くマリアに対して、舌打ちと共に盛大な溜め息を吐いた蓮を見ていて段々と腹が立ってきた。
「ちょっと! 私が強引に連れて来たんだから、マリアに文句言うのやめてくれる!?」
「あ?」
マリアを庇うように二人の間に入って睨みつければ、今度は私に鋭い視線を向けてくる蓮。
そんなものは小さい頃から慣れてるから、まったく動じないけど。
「大体ねぇ。連絡がないから大騒ぎって、大袈裟すぎない? 下校時間から、まだたったの二時間しか経ってないじゃないの!! マリアは小学生じゃないのよ!?」


