「げっ!! もう来た……」
嘘でしょ!?
いくら家が隣だからって、来るの早過ぎじゃない!?
「『げっ!!』ってなんだよ、『げっ!!』って。この俺様が、直々に迎えに来てやったってのに」
「誰も迎えに来いなんて、頼んでないわよ。それに、何勝手に人の家に上がりこんでるのよ?」
なんでコイツは、いつも偉そうなんだ。
「誰が勝手に、人様の家に上がり込むかっつーの。裏の門を潜ったら、お前のかーちゃんが『綾なら自分の部屋にいるから、上がって?』って言うから来たんだよ!」
お母さんの声色を真似て、此処まで来た経緯を説明する蓮だけど……
気色悪っ!!
ヘタクソなモノマネを見せられて、マリアが固まっちゃってるじゃないの。
もちろん、そんなことにはまったく気づかないこの男は
「それに、てめぇを迎えに来たんじゃねぇし」
そう言って、ぎろりとマリアを睨みつけると
「なんで、てめぇは連絡も入れずにうろちょろしてんだよ!!」
うるさく吼えた。


