Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】



なんで、いきなりコイツに「ボケ」呼ばわりされなきゃならんのだ。


「……切るわよ」


『わーっ、待て待て!!』


そんな私の言葉に、慌てて叫ぶ男の声が鼓膜にキンキンと響く。


「何か用?」


スマホを耳から少し離して用件を促せば


『お前、周防マリアが何処にいるか知らないか!?』


その声は、かなり焦っていて。

なぜか、マリアを探しているらしい。


「は? マリア? マリアなら、目の前にいるけど……」


目の前にちょこんと座って、こちらを不思議そうに見ているマリアに視線を向けながら答えれば


『あ?』


「だ・か・ら、マリアは私と一緒にいるって言ってんの!!」


聞こえなかったらしい蓮に、もう一度念を押すように言葉を吐き出した。