「あー、確かにねぇ……」
年を追う毎に、その容貌に益々磨きがかかっているあの男。
だけど自分の婚約者なんだから、雰囲気とかで分かったりしなかったんだろうか……。
視線の先には、こっちをじっと見つめるエメラルドグリーン。
「……………………」
まぁ、マリアだからね……。
結城への恋心にも、指摘しなければ気づかなかったくらいだし。
そこらへんは、なんとな~く納得できる。
……でも。
「じゃあさ? どうやって……」
あの男が、自分の婚約者だって気づいたの?
そう聞き返そうとしたけれど。
それは、テーブルの上に置かれたスマホの着信音によって阻止された。


