Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】



「あー、確かにねぇ……」


年を追う毎に、その容貌に益々磨きがかかっているあの男。

だけど自分の婚約者なんだから、雰囲気とかで分かったりしなかったんだろうか……。

視線の先には、こっちをじっと見つめるエメラルドグリーン。


「……………………」


まぁ、マリアだからね……。

結城への恋心にも、指摘しなければ気づかなかったくらいだし。

そこらへんは、なんとな~く納得できる。

……でも。


「じゃあさ? どうやって……」


あの男が、自分の婚約者だって気づいたの?

そう聞き返そうとしたけれど。

それは、テーブルの上に置かれたスマホの着信音によって阻止された。