Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】



「結城の婚約者って、バレないようにするために変装してたんじゃないの?」


相手は後継者ではないけれど、日本を代表する大財閥の御曹司だ。

そんな男の婚約者が一般人なら尚更、色々な意味でできるだけ目立たない方がいいのかもしれない。

それでなくとも、あの男に好意を寄せる女が多いことは誰でも知っているし、『神威』なんていう暴走族の総長もやってたから、きっと敵も多いはず。

そんな奴らから身を守るために変装していたんじゃないかと思っていたのに


「え?」


「違うの?」


ちょっと違ったらしい。


「……うん。こんな外見だと、周りから浮いちゃうから」


確かに、日本人の中でこの容姿はかなり目立つだろうけど。


「それで変装してたの?」


「学校では、目立ちたくなかったから……」


「そっか」


控えめな性格のマリアだから、目立つことに抵抗があったのかもしれない。