「あ、綾ちゃん……?」
いきなり噴き出した私に、恐る恐る声をかけてくるマリア。
「だって……外見はまったく違うのに、仕草はいつものマリアなんだもの」
それだけで、なんだかちょっとホッとした。
「変装はできても、性格までは変えられないから……」
「そうね。中身は、私の知ってるマリアで安心したわ」
「え?」
「これで性格まで偽ってたなんて言われたら、引っ叩いてるかもしれないけど」
「……………………」
「あんな地味な姿を偽ってまで、目立ちたくなかった理由があるんでしょう?」
聞かなくても、なんとなく理由は分かる気がするけど。
「……っ……」
私の言葉を聞いたマリアは、大きな瞳を更に大きく見開いて私を見る。


