彼女が帰ったあと、僕は布団から抜け出した。
頭上にある目覚まし時計を確認する。
十時二十三分。
彼女によって破壊された時間から、もう二度と、動くことはない時計を抱きしめて。
「計画成功」
僕は一人、そう呟いた。