今日も真琴は、最近そうするように部屋に閉じこもる。 ちゃんと海と話さなければいけないと分かっていても、気持ちが追いつかない。 「真琴…?ご飯作ったけど、食べない?」 「いい…」 ドア越しに海の声が聞こえる。 「俺、少し外出てくるから、お腹減ったら食べて」 そう言うと、足音が遠ざかる。 反射的に体が動いていた。 ドアを開けて真琴は海の背に抱きつく。