「あれっ?」
「おい!あったのか!?」
「いや、なんか…」
私がみたのは、見たこともない教室。
そこには、鍵がかかっていて、中には入れないようになっている。
「これ、なんだ?」
「知らない。私も見たことないし。」
「こじ開けるぞ。」
「えぇ!?」
健人くんは、鍵がかかったドアを、おもいっきり蹴った。
ダンッ
「先生来ちゃうよ!?ちょっと!!」
「開いたぞ。」
「ほんとだ…」
その教室の中に、恐る恐る入ってみた。
中には、ロッカーがあった。他には、ベッドと、ソファー。
ストーブや、電気までもがあった。
ほこりが掛かって、古そうな感じ。
「だれか…ここで暮らしてたのか?」
「え?ここ、学校だよ?そんなのあるはずないでしょ」
「お前、明日の放課後もここにこい。」
「はぁ!?何でよ!?」
「うるせぇ!いいから。俺の部活をサボるためだ。」
「はぁ?私だって部活あるんですけど?」
「いいじゃん。ここで二人でサボろうぜ。」
なにいってんのか。こいつは。頭がおかしいのか。
「じゃ、俺がラケット買ってやるから。」
「お前だけは、部活いって、そのあとにこい。」
部活のあとなら…楽しそうだし、いいかなって…
少しだけ、思っちゃったんだ。
「うん…わかった。」
そこから、ふざけた話を色々して、二人で帰った。
クラスの担任の事とか…