もう一度私に




急いであいつのところへ向かう。


ドンドン!と大きな音を立ててドアを叩く。


ガラッ・・・


あいつが出てきた・・・


「あれ、お前、部活は?」


「あ、えっと・・・休んできた。」


「なんで?」


なんで・・・?なんでだろう?


会いたくて・・・会いたくて・・・


会いたい!?


「あ、あの・・・えっと・・・」


・・・まさか会いたかったなんて言えないし


「まぁ、いっか。座れよ」


「あぁ、うん。」


二人きりの密室の部屋に心臓がうるさく響きわたる。


何話していいかわからなくて、言葉が詰まる。


「なぁ・・・」


「へっ・・・!?」


「ここの部屋、もっと深く調べてみね?」


「え、あ、うん。」


急に話し掛けられてびっくりした・・・


さっきから返事がぎこちなくて変に思われてるかな。


どうしてこんなに、ドキドキするんだろ…