もう一度私に




平日が終わり、土曜日になった。



この日は、由衣とショッピングへ行く。



「七海ー!遅れてごめん!」



「あ、大丈夫」




「どこ行こっかー、久しぶりだね。七海とショッピング行くの・・・七海?・・・」




「ごめん由衣!近くのカフェで待ってて!!」




「え、ちょっと七海ー!?」



近くのカフェで行く場所を決めようとしたけど、走って駅にもどった。



だって、あいつがいたから。




「ねぇ!」



「お前・・・なにやってんの?」




「・・・あれ?」




私、なんで必死に走ってこいつのところにきたんだろ。




「俺になんかあんの?」



「いやっ、ところでなにしてたの?」




「あぁ、妹の誕生日プレゼント買いにきてただけ。お前は?」




「あ、由衣とショッピングに・・・」




「お前さ、妹の誕生日プレゼントわかんねーから少し付き合えよ。」




「私が!?それに、由衣いるし・・・」




「そっちは断っとけ!行くぞ!」




「えっ、ちょっ・・・」




まだ返事もしていないのに手を引っ張られて由衣おいてっちゃった・・・




それからあいつとデパートに行き、妹さんの誕生日プレゼントを買いに来た。




「お前これ似合いそう!」




「ちょっと!変なブタの被り物ってどういうことよ?私が太ってるっていいたい訳?」




「ははっ、違う違う、お前ほんと面白いな。」




ドキッ・・・



「いいから早く行くよ!」




あいつの笑った顔に少し、ドキッとしちゃったのがバカみたい。





あいつなんて、好きじゃないのに。