もう一度私に




放課後になった。



いつものように、部活が終わり、私は一人で先に部室を出た。




あいつのところに行く。



・・・ガチャッ




あれ・・・、空かない・・・




「ちょっと!中にいないのー!?」




私は、思いっきりドアを叩いた。



「あー、お前か。」




すぐにムカついた態度をとるからきらい。




すぐに鍵を開けてくれた。




「俺になんか用?」




ソファーで寛いでいた。




自分で毎日来いっていったくせに。




「昨日の事・・・」




「俺が忘れたと思った?」




「えっ・・・」





「俺、お前に好きになってもらうように頑張るから。」




「なんでそこまで・・・」




「惚れたっていってるじゃん。」




「それに、お前の返事も聞いてねーし。」




「私は・・・付き合えない・・・」




「なんで?」




「ムカつくし、それに、そんなに関わったこともないし・・・」




「そっか・・・。」




「えっ!?」




いつの間にか涙を流していた。



「ご、ごめんっ!」




「何も知らねーで謝んな、バカ。」




そのまま私を置き去りにして、この部屋から出ていった。




私は、ドアの前で座った。




人に告白された事とかないし。





彼氏欲しいとは、望んでいたけど、あいつは、王子様なんかじゃない。




ほんとに・・・私のこと好きなのかな・・・




この時から、七海の気持ちは揺らぐ。




相手は、あいつなのに・・・・・・