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俺は総司を連れて、かっちゃんの部屋に来ていた。
「何?それは本当か?」
驚くのも無理もない。
「俺たちもさっき聞いたばっかりでびっくりしてんだ。」
その話はこうだ。
小梅の叔父は道場の師範代らしい。
その流派がここにいる俺らの3人も使っている天然理心流だと。
「物心つく頃から竹刀を握っていて、小梅ですら初めて握ったのを覚えていないそうだ。」
もしかしたら俺はすごいやつを拾ってきたのかもしれない。
「そういえば、平助と手合わせしたとき木刀を使っていましたよね?」
珍しく真面目な総司を見た。木刀の方が竹刀より思い。俺も総司と全く同じことを考えていた。
「竹刀なら平助よりも強かったんじゃないか?」
ふむ。俺も一度手合わせ願いたいものだ。
「なんで、小梅は叔父に刀を握らせてもらえなかったんだ?」
…ちょっと言うのを躊躇ったが、かっちゃんに聞かれたなら答えなければならないだろう。
「叔父は小梅が大好きで刀を扱ってかすり傷のひとつでもつけるのなら死ぬ、と泣くらしい」
シーンと長い沈黙。この話をするときの小梅もすごく照れてわたわたしていたな。言いにくいもの頷ける。
「そ、そうか…。私は明日から真剣を扱って欲しいと思っていたんだがな」
それには俺も同感だ。もしものことがあるから剣豪は多い方がいい。
「だが、小梅は女だ。」
叔父がどうのこうの言う前にそっちの方が大事だろう。剣がどんなに上手くても、未来は男女誰でも剣を扱えたとしても、ここは幕末。女が剣を扱うのは好ましくない。
「でも、よく考えてくださいよ。気配も僕並みに感じることができ、未来では日本一の実力ですよ?」
「そりゃあ、そうだけどよ…」
「その話、詳しく教えてください」
