「強いて言うなら山南さんは僕の兄上のような人です。」
穏やかな顔で話す沖田さんを見ると、2人が本当に仲がいいんだなって思った。
「近藤さんも兄の様な存在です。僕はここに来て本当に良かったって思ってます。」
無邪気に笑う沖田さんにつられてそうなんですか、と言いながら私も笑う。
「他の人とはどんな仲なんですか?」
さっき中に名前が入ってなかった人のことも気になって聞いてみた。
「永倉さんと左之さんと平助はなんか友だちってかんじで、土方さんは…」
少し間が空いて、にやりと沖田さんが笑った。
…なんか、笑い方が腹黒いと思ったのは私の勘違い、
「おもちゃです」
勘違いじゃなかったようだ。
「誰がおもちゃだ!!」
ばっと後ろを振り向くと鬼の血相をした土方さんが立っていた。焦るあたしをよそに沖田さんは笑う。
「土方さん…!いつから…!」
「お前が総司に他の人は~と話してたときからだ!というか総司!お前俺が居たの知ってて言っただろ!」
「あれ~?バレてました?」
楽しそうに笑う沖田さんは土方さんをからかうのが本当に楽しいようだ。
「あ、やっぱり土方さんだったんですか」
ぽかんとする土方さんと沖田さん。変なこと言ったかな?
「…どういうことです?」
真剣な顔になった沖田さんが私に問う。
「ちょっと前から誰かの気配するなぁって思ってたんです。それがなんか土方さんっぽいな~って思ってて」
顔を見合わせる土方さんと沖田さん。
「お前、伊達に剣をならってたわけじゃないな。未来ではどのくらい強かったんだ?」
「同い年くらいの人たちの中では日本一でした…」
なんか自分で言うの恥ずかしい。
「って言っても、真剣じゃないですけど!真剣はまだ早いっておじさんが握らせてくれなかったんです。」
「おじさん?」
恥ずかしくなってなんとか誤魔化そうとしたらそこにも食いついてくる土方さん。
「実は…」
