梅花の軌跡




「では、小梅。話してもらおうか。」

私の目の前に座っている近藤さんが言う。
しばらく沈黙を作った私。

「私は未来から時渡りしてきました。」

意を決した私は話した。

「だから服が不思議なんだね!」

平助君が言う。ちょっと待った!これすでに信じてない?

「平助!待てよ。信じるの早くねぇか?」

ごもっともです、永倉さん。

「そんなこと急に言われても信じるのは難しい。」

口を開いたのは土方さんだった。

「そりゃあそうですよね。じゃあ未来の道具を見せますよ」

私が取り出しだのはケータイ。ちょうど土方さんは隣に座っていたから、土方さんに近寄り写真を撮る。

「うわっ!なんだこれ?」

驚いて慌てる土方さんを笑いつつ、さっき撮った写真をみんなに見えるように見せた。
みんな写真に釘付けだ。

「ふっ、土方さん色男が台無しですね」

笑いながら言う沖田さんを睨む土方さん。でもみんなお腹を抱えて、笑いを我慢している。

「まだなんか見ますか?」

笑いながら土方さんに問いかける。

「うっせぇ!信じてやるもんか!まだ見るに決まってんだろ!」

これもうヤケクソじゃない?何見せてもらちがあかなそうだ。

「じゃあ予知しましょうか」
「予知?」

私は歴史を知っている。だから未来が分かる。

「なるほど…小梅が本当に未来からきたのなら、歴史を知っていることになる。ということは私たちがどうなるか分かるということになるのか」

ふむふむとなっとくしてくれたような近藤さん。

「ちなみに今って西暦何年の何月何日ですか?」
「文久2年の3月31日だ。」

じゃああとほぼ一年後あたりだな。

「文久3年2月8日にみなさんは上洛します。」