サイコさんは、憂鬱なのです。







 西川は、ふっと笑みをこぼす。



 この一週間、ずっと少女の情報を頭に入れてきた西川。



「15歳……って。青春真っ只中じゃんか。ま、いいか」


 けど、写真地味だったなぁ。

 眼鏡かけて、ぼさぼさの髪とか……。


 西川は、さすがサイコパスだと思って、また小さく笑った。




「あー、ヤバい。眠くなってきた……」


 西川は、少しずつ意識が遠のいてくのを感じながら、眠ってしまった。












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「んっ……」


 翌朝、西川は太陽の眩しさに、目を覚ました。


 目は瞑ったまま、両手を上に伸ばす。

 どうやら、寝ぼけているみたいだ。



 <ムニッ>


「ぬわっ?」


 西川の右手に、柔らかい感触があった。

 西川はゆっくりと目を開ける。


「よぉ」