サイコさんは、憂鬱なのです。







「僕っ子だったし、ちょっと変わってるし……」



 けれど、西川はどうも納得できなかった。


 西川が見た写真と、実際に会った少女は別人なのだ。

 ……全然違う。


 写真の少女は、ぼさぼさの黒髪で眼鏡。

 けれど実際は、ブレンドの綺麗な髪に整った顔。




「あ、散歩」


 西川は、布団から降りた。


 少女が本当に彩子なのか西川はまだ分からなかったが、とりあえず少女と話さなくてはいけないと思ったのからだった。



 大の綺麗好きの西川だが、服は脱ぎ散らかしてしまうタイプで、下に落ちていたTシャツとジーンズを着ると、寝室を出て行った。





 ーパタンッ