「好きな人ねー

アンタ」


本当に心臓がバクバクして

言い終わってもドキドキで、服の上からでもドグドクと脈打つ心臓の動きが見えてしまうんじゃないかって程


ドックンドックン

していた

顔からは火が出るんじゃないかってぐらいの火照りで、もう

康大を見ることが出来なかった


あぁー言うんじゃなかった


後悔する私を


じーっと見てる視線


気が付かないわけがない


あぁーもー見すぎ


どんなに普通を装っても


顔からは火が出そうなほどの火照りがマスばかりで、

「えっ???????」

すごいすごーい大きな声で叫んだ

康大


おかしくて
だけど


それより恥ずかしくて

「ちょっと冗談だって」

と言いまた前を向く

もう、耳まで真っ赤になってる

のが自分でも分かって

「ジロジロ見ないで、穴が開きそう」

と前を向いたまま


もう、やっぱり無理

早く終われー実習

なんて本気で願った



「俺も」
って隣から聞こえたような聞こえたような

小さい康大の声が聞こえて


思わず振り返った


だけど、康大はプリントに気あっていて


やっぱり気のせい?



これっきり話は進まず

実習の時間は終わった