ひとりじめ


瑠菜はニコッと笑った。

瑠菜を傷つけたあいつの存在が
今もまだ瑠菜を苦しめてる。

俺はそんな瑠菜を守りたいんだ。


「瑠菜ー」

向こうから誰かが瑠菜を呼ぶ。

瞬間、繋がれてた手は

ぱっ

と離された。


「遊佐」

遊佐が小走りでこっちに来る。



こいつめ・・・

妙に瑠菜に構うし
瑠菜はこいつのこと気にしてそうだし

敵だーー!

キッと遊佐を睨んでやった。

遊佐はどこか余裕気な顔で笑ってやがる。


むかつく!!