ひとりじめ


*TAKERU*

「はぁ。」

俺は水を飲んで休憩していた。


なんだよ瑠菜のやつ。
遊佐が来た瞬間元気だしやがって。

ーバシャン

水の中に飛び込むと

「きゃあ」
「あ、わりぃ」

佐々木桃がいた。

「てかお前なんで来たの?」

俺はこいつが、あんまり好きじゃない。
瑠菜の嫌いな

浮気

をするから。

少しショボンとしたけど、顔を上げ、

「私、もうやめたよ。」

と言った。

「へ?」

「そういうこと、するのやめた。」

???

俺の頭にはハテナマーク。

「まぁ覚えてないならいいけど、私にも一途に恋できる人を見つけたの。」

「へぇ。」

いや、全力でどうでもいいし
興味ねぇし

浮気だって癖ついてんだから
すぐやめれるわけねぇし。