ひとりじめ


会議が終わると遊佐はそそくさと帰ろうとしたから、私は追いかけた。

下駄箱で履き替えてる遊佐を見つけた。

「遊佐っっ、本当に、どうしちゃったの?」

遊佐はだまったままこっちを見た。
逆光でよく見えなかったけど


「桃が・・・俺は本気じゃないって。」
「え?」
「俺、なにがだめだったかわかんねぇ


でも、なんで、
お前の顔が浮かぶかも、わかんねぇ。」

は?ほんと、何言ってんの?

「俺は桃を好きでいるのさえだめみてぇだ。」
「え」



え・・・?


「うそ、だってそんな、」
「うそじゃねぇよっっ」

ーダンッ

遊佐は下駄箱を殴った。

私は何も言えなかった。



遊佐は桃ちゃんに、失恋したんだー