誰もいない保健室。
さて、どうしようか。
ぱっと目に入ったのが聴診器。
ちょっとやってみたくなったもんで、
首にかけて、自分の心臓の音をきいてみた。
ガラッ
「え。」
「・・・。」
保健室に人が入ってきたので
反射神経で振り向くと、そこには遊佐莉央がいた。
「お前、なにしてんだよ。」
「は?・・・、あっ」
よく考えれば私は
両鼻にティッシュ突っ込んで
聴診器自分に当ててるただの変態。
「飢えてるからってそんなことまですんのかよ。」
「私がいつ飢えてるって言ったのよ!飢えてないわよ!ヘタレっ」
「は?俺がヘタレ?なにがだよ。」
遊佐がちょっと頭に怒りマーク。
「桃ちゃんを振る勇気もなく、浮気されては都合よく使われて、帰ってきたら迎えいれてんでしょ?ヘタレよ。」
