*RIO*
「あれー、なんか莉央、ご機嫌?」
俺は自転車の後ろに桃を乗せて帰っていた。
「んー?そうか?」
確かに、さっきからニヤニヤしてしまう。
『・・・り、・・・お。』
顔を真っ赤にして恥ずかしそうに
俺の名前を呼ぶ瑠菜が可愛くてしょうがなかった。
やっぱり、あいつをからかうのは面白い。
「・・・莉央さぁ、最近山下さんと仲良いよね。」
「な、別に仲良くねぇよ。」
桃までそんなこと言うのかよ。
「だって莉央、桃以外の女の子とあんまり話さなかったし、からかったりもしないのに。」
「あいつはなんか面白ぇんだよ。」
はは、と笑いながら答えた。
「ふーん。」
しばらく桃が黙りこんだ。
「桃?」
「・・・莉央、寄り道しよ!はい、回れ右!」
「え、なんだよ急に、」
「いーの!早く早く!桃アイス食べたーい!」
急な桃の我儘で近くのゲーセンに入った。
