ひとりじめ


ーガシッ

荷物を片付け、大野の方へ行こうとする山下の手を止めた。

山下は目を丸くしてこっちを見ている。

「な、なに?」
「まだ終わってねーから。大野くんは、下で待ってて?」

笑顔で大野に言ってやった。

「なっ!」

大野は子犬のようにさらに俺を威嚇する。

「もう。ごめん剛、下で待ってて?」

山下に言われたからには言うとうりにするしかない、
といった様子で大野は姿を消した。