*RUNA*
なんか、すっごい色々聞いてしまった。
まさかここまで話してくれると思ってなかった。
だから遊佐は、桃ちゃんの浮気を許すんだね。
・・・でも、浮気はやっぱりだめだよ
話を聞き終えて静かになった教室。
色々考えてると、遊佐がまた口を開いた。
「ていうかまた俺、何いってんだろ。」
「へ?」
「なんか俺お前には、すっと言葉がでてきてなんでも話してしまうみてぇだ。」
遊佐がくしゃっと笑った。
ードキッ
ん?ドキッ?
不覚にもその笑顔に
ときめいてしまったみたい。
「ん?どうした?お前、顔赤くねぇか?」
「えっうそっ」
はははは恥ずかし!私顔まで赤くなってんの?!
恥ずかしくて下に俯くと、
遊佐の手がほっぺたに伸びてきた。
「熱でもあんのか?」
そう言いながら遊佐は私の顔を
自分に向けさせた。
目が合った。
ードキッッ
「ななななんでもない!!」
私は遊佐の手をぱっと離して
勢いよく立ち、
終わった作業のプリントをまとめて
「先生にだしてくるから!先帰っていいからね!じゃあね!」
と、慌てて教室をあとにした。
廊下にでたとき、
ーあ。
「もう、クラス代表の仕事終わった?」
そこには佐々木桃がいた。
近くで見るとやっぱりすごく可愛くて
うっとりしそう。
「う、うん!遊佐なら教室にいると思うよ!」
私は笑顔で答えた。
「ほんとっ?ありがとう!」
桃ちゃんも笑顔で返してくれた。
可愛い。
