ひとりじめ


いや、迷惑でしかないよ。うん。

みんなの笑い者にはなるは、
クラス代表にはなるは。


「真似すんなよ。」

私の首を締めたまま
頭上から話しかける遊佐。


「こっちのセリフ。」

そう言って上を見上げる。
遊佐のどアップの顔。

か、っこいい。

「おい、ひっつくなよ。」


剛が私達をべりっと引き剥がす。

剛は何か威嚇してる感じがした。

そりゃそうか、こんなやつにお昼邪魔されたんだから。


「大野剛、」
「ぁんだよ、」
「てめぇわかりやすいのな。」

遊佐はニヤリとした。

「なっ、てめぇっ」

なんのことかサッパリ。

「なんのことだろうね?」

私がみさきちゃんに問いかける

「私は分かるけどね。」

みさきちゃんもニヤリとする。

訳もわからずお昼休み終了のチャイムがなった。