呆然としている橘に代わり、橘母が口を開く。 「ほら、百目鬼くん、ここまで来てくれたんですよ。なのにあなたってば、まだ寝てるなんて」 「えっ………そ、それはごめんなさい……?」 彼女は思わず頭を下げるが、なぜか疑問系になってしまっている。 無理もないだろう。朝起きてみたらよく知りもしないクラスメイトが自分の部屋にいる。ついでにデートだのと宣っているのだから。 僕ならすぐさま警察に通報する。