ネジの外れた強引王子

チョコレートのような色のフローリングの階段を、一段一段上がっていく。

階段のすぐ先、まず真っ先に目に入るドア。

さっきのドア同様、白い塗装の木製だが、こちらはガラス窓ははめ込まれていない。



「ここです。さすがに部屋にいれるのは、茉梨のプライバシーもあるので、ドアまでにしてくださいね」

呼び掛けるくらいまでなら構いませんけど。


あまり表情を変えないまま、母親はちらり、とふりむくだけだ。ちなみに、無表情。